2020年11月18日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 kazuo yamana 未分類

1 歴史国道「北陸道」 History national road ” Hokurikudou”

津幡町竹橋から小矢部市桜町までの延長約12.8キロが、歴史国道「北陸道」として整備され、ハイキングコースとして親しまれています。道の駅「倶利伽羅源平の郷・竹橋口」から出発し、街道沿いに設置された「歴史国道」案内板に従って散策することができます。沿道の豊かな自然にふれ、名所や史跡を訪ねながら、いにしえから現代までの歴史を体験できます。

The 12.8-kilometer stretch from Takehashi, Tsubata Town, to Sakuramachi, Oyabe City, has been developed as a historical national road, the Hokuriku Road, and is popular as a hiking course. Starting from the roadside station “Kurikara Genpei no Sato Takenohashi-guchi,” visitors can follow the “Historic National Road” information boards along the road. You can experience the history from ancient times to the present while experiencing the rich nature along the route and visiting famous places and historical sites.

◆歴史国道「北陸道」沿道の見どころ
【津幡町側】
道の駅「倶利伽羅源平の郷・竹橋口」⇒宿駅「竹橋」⇒前坂権現⇒一騎討ち跡⇒龍ヶ峰城址公園⇒道番人屋敷跡⇒馬洗い場跡⇒子安地蔵堂⇒秀雅上人堂⇒不動ヶ池⇒手向神社⇒倶利迦羅不動寺⇒倶利伽羅権現石殿⇒倶利伽羅公園
【小矢部市側】
平為盛塚⇒源平供養塔⇒倶利伽羅小道⇒芭蕉塚⇒猿ヶ馬場（地獄谷）⇒源氏ヶ峰⇒砂坂⇒塔の橋⇒矢立⇒天池茶屋跡⇒中たるみの茶屋跡⇒巴塚・葵塚⇒砺波の関⇒埴生護国八幡宮⇒倶利伽羅源平の里・埴生口

①歴史国道「北陸道」でウオーキングを楽しむ　People enjoy walking the history national road “Hokurikudou”. 　　　　　　　

急な坂道から、時々平地となる。そこにはまっすぐに伸びる木々があり、歩く人々に木陰をもたらす。疲れをいやし、きっと会話も弾むに違いない。

②新緑の北陸道：五月の頃に新緑を眺めてウオーキングを楽しむ People look at the fresh green in May and enjoy walking.　　　　　　

　上り坂を取り巻く、素晴らしいウオーキングコースだ。左右が盛り上がりV字をなす。足元は人が歩けるように幾分手を加えてあるとは言え、周辺は落ち葉が覆い、昔も今も変わらない風景だ。両脇の木々は街道に倒れ、木々のトンネルとなっている。こんな空間を昔の旅人も歩いたのだろうか！　今となれば、散策に適していると言えるが、昔の旅人は何を考え、何を求めて歩いたのだろうか！　歴史が無言の言葉で語りかけてくる。

③雪に覆われた北陸道：昔の旅人はこんな冬の道も歩いたのだろうか！　Would the old traveler walk such a winter way (Hokurikudou covered with snow)?

　雪は人が歩くのを遮る。しかし、こんな悪条件でも歩く人はいたであろう！　旅人だけの道ではない。生活のために、汗をかき、一歩一歩、歩いたに違いない。今となれば、風情ある散歩道として映るが、歴史の重みが昔の人々の苦労を語りかけてくる。

④馬洗い場跡　Trace of the horse washing space

　津幡町の倶利伽羅峠から下った歴史国道「北陸道」沿いにある山森集落には、藩政期に作られたと思われる「馬洗い場跡」が残っています。周辺に地下水が湧き出る山森村（＊）や倶利伽羅村では、かつて旅人の休憩地として茶屋が軒を並べていました。倶利伽羅村では、天正年間に前田利家（まえだ・としいえ）から領内の安値の米を買い入れ、馬背に付けて売り払う牽売馬（けんばいうま）稼ぎの特権を与えられていました。
　その関係からか、山森集落から200メートルほど西の沿道に、湧き水（＊）を利用し、岩場を掘って作った2間（3.6メートル）×4間（7.2メートル）ほどの馬洗い場がありました。おそらく、牽売馬や伝馬（てんま）の飲み水や馬を洗うために作ったものと思われます。数10年前まで使用されていましたが、土砂崩れで湧き水が埋まってしまい、現在は竹藪や草で覆われ、遺構（いこう）も湧き水も確認できません。村人の話では、昔は馬に水を飲ませたり洗ったりするために、村人がよく利用するのを見かけたそうです。（津幡町観光ガイドより）

＊山森地区は地質学的に見ると硬い岩盤の地下からなり、昔から飲料水に適する水が不足しておりました。一般に言う湧き水は山森集落ではありません。ここでいう湧き水とは雨が大量に降ると風化表層土1～２ｍに水を含み、山の斜面に穴を掘ると水が染み出てため池となることを述べていると推定されます。当時はこのため池を馬洗い場として整備し、馬の飲み水や馬を洗うこと等に利用したものと思われます。

⑤不動が池　The pond that was named “Fudougaike”

＊山森集落と異なり、倶利伽羅山の山頂付近にある倶利伽羅集落にはいくつかの湧き水が見られます。これは倶利伽羅山の頂上付近が地質学的に見るとすき間の多い砂岩層（50～60ｍ）で覆われ、その下部は不透水層となる粘土層からなっております。その結果、雨が降ると不透水層である粘土層の上にある砂岩層の中に水を貯める水瓶ができます。下部の粘土層は約20度ほど南に傾いており、これが倶利伽羅山の南側高度２００ｍ付近に年間を通じて水瓶から少しずつ水が染み出る湧き水地点がいくつか存在する理由と思われます。不動ケ池も昔はこの湧水の１つであったと考えられます。しかし地すべり地帯でもある不動ケ池付近は最近対策が施され、現在は湧き水は枯渇しております。

⑥火牛の計のモニュメント　Monument in the historic battleground said to be “Kagyunokei” which fought against an enemy by the tactics using the cow attached a torch to at the corner

⑦源平倶利伽羅合戦のモニュメント　Monument in the historic battleground trace called “Genpei-kurikara-kasen”

⑧矢合せの地　The historic battleground that was named “yaawasenoba”

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